本の紹介「新 企業の研究者をめざす皆さんへ」

明けましておめでとうございます。

新年読んでいた本の中で紹介したい本がありますので紹介させてください。
その本は「新 企業の研究者をめざす皆さんへ」です。

まず近代科学社の本の紹介から抜粋します。

2009年に発売した『企業の研究者をめざす皆さんへ』の続編書籍。
前書から十年の間に著者が経験した東京大学工学系研究科技術経営戦略専攻での技術リーダーシップ講義、統計数理研究所での知見、スタートアップ企業PFNの企業文化、政府関係の委員会や学会で得た情報を加えて内容を更に充実させている。

また本の2章をまとめたものを紹介させていただきます。
本はもっとわかりやすく書かれていますので、良い本だなと思ったら読んでいただければ幸いです。

「新 企業の研究者をめざす皆さんへ」

良い研究は以下の3つのステップからなる

  1. 良い問題を選ぶ
  2. 問題を解く
  3. 結果を価値に繋げる

良い問題を選ぶ

良い研究の第一は良い問題を選ぶということである。
何よりもまず、解ければ世の中にインパクトがあり かつ
「難しくて今は解き方が知られていないが、おそらくあと1〜2年頑張れば解けると思われる」問題を選ぶ

問題を解く

複雑な問題を解くために分割統治という一般的な手法がある。
難しいのは問題を重なりなく、もれなく抽出することである。
そこで使えるのが諏訪良武氏提唱「タテとヨコの質問」である。

「タテとヨコの質問」

以下の2つの質問を繰り返す

  1. その問題の要因を一つ上げてください
  2. その要因を取り除くと、問題は解けましたか?

2の答えがNoであれば、1に戻る。 人は問題点を列挙するのは難しいが、一つだけあげるのは容易である。
問題分割のツールとして、「タテとヨコの質問」は著者の知る限り最も優れていると言っている。

仮説の検証

個別の事例から一般的な規則・法則を得る帰納推論は科学の基本的な方法論の一つである。
19世紀の終わりになって、帰納推論の方式に新たなイノベーションが起きた。これが統計的仮説検証の考え方である。

統計的仮説検証

これは極めて強力な推論ツールである。
統計的仮説検証によって帰納的な科学推論は初めて客観的で定量的な裏付けを得ることができた。

結果を価値に繋げる

企業における研究は、究極的にはその会社になんらかの価値をもたらすものではなければならない。
出口は一つではなく、論文発表する、製品のアイデアを出す、ビジネスに貢献する、リーダーシップとなる標準を作る、オープンソースに貢献するなどでも良い。

企業の研究者に「自分の研究をまとめる」ということがあまりないと感じる。
研究をまとめるとは自分のやった研究の知見を何らかの形で次につながる土台にすることである。
研究はコストと手間をかけて行うものである。「やりっぱなし」にならないように気をつけたい。